ワイン素人サラリーマンがワインスクールに通ってみた4
スクール2回目。白ワイン6種のテイスティングに挑戦した時のお話です。初心者なりにタメになった2点をご紹介いたします。この記事を読めば、あなたもグラスをクルクルまわすこと請け合いです!
テイスティング方法
目の前の6つのグラスにそれぞれ異なる白ワインが注がれていきます。白ワインを同時に6種類飲み比べるなんて、当然今までしたことがない。いやー、楽しみ。
テイスティングは大きく3つの視点でチェックするということを学びました。
- 色調
淡い色調か濃い色調か。淡い色調は、冷涼な地域のブドウで造られたことを想像させ、濃い色調は温暖な地域の完熟したブドウから造られたことを想像させます。先生は、「淡いというのを薄いと言ってはいけませんよ。気にしてる人もいるからね」と常々いっていました。そうです、先生は男性ホルモン豊富で頭髪は薄めです。この先も度々自虐の笑いで使うのですが、笑ってるのは自分くらいです。みんなここは笑うとこだよと何度も心で叫びました。たしかに、ワイン好きの人では薄い色調といった表現はあまり聞かないので、理由はどうにせよ言ってる内容は正しいと思います。
- 香り
白ワインは大きく2つの系統があります。りんご酸系と乳酸系。りんご酸系はさっぱりした香りで、乳酸系はまろやかな香りです。「マロラティック発酵」といって、酸味を和らげまろやかさを出す工程がされているかどうかで違いが出てきます。
不思議ですが、ワインの香りは1種類ではありません。しかも原材料のブドウのみで造られるのに、りんごやハーブ、花やナッツなど様々な香りが複数します。なお、高級ワインほど複雑な香りがします。
- 味わい
アタックとアフターといった使い分けがあるのを初めて知りました。アタックは口に入れた瞬間の印象で、酸味が強いと「ハツラツとしたアタック」といったり、酸味が弱いと「穏やかなアタック」なんていったりします。アフターは飲んだ後の味わいの持続力のことを言いますが、高級ワインはアフターが長く飲んだ後も余韻に浸れるくらい優雅です。
ソムリエ達はワインの印象をこんな感じで分析してるってことがわかり、とても嬉しかったです。
テイスティングする目的
ソムリエ達がテイスティングを練習する目的は、「俺はラベル見ないで当てれるんだぜ〜」とマウント取るためではありません笑。ワインは、ブドウ品種や生産地、生産年や生産者などで同じものが一つもないと言われるくらいたくさんの味わいがあります。
ただ、それぞれに特徴があります。それを体で覚えるためにどんなワインかわからない状態(ブラインド)で、色合いや香り、味わいを分析して、逆にブドウ品種や生産地などを当てていく練習をしてるのです。それができることによって、ブドウ品種や生産地、生産年や生産者などの情報で、味わいが想像できるようになっていくのです、
レストランで料理とワインをサービスするにあたって、料理の味を最高に高めてくれるであろうワインをイメージし、それにはどんな品種か、どんな地域のワインかを考え、予算や常連のお客様の好みなど全て勘案して、ワインリストを考えているのだと思います。ソムリエはオーケストラの指揮者のような存在なのかなと思いました。みんなの前に現れる時は、ただボッコを振ってるだけのように見えますが、その前の段階でメンバー集めや練習、音の方向性など総合的に演出していくからです。
テイスティング結果
全然わかりませんでした。甲州?リースリング?聞いたことすらありません。ワインレベルは実に低い状態です。それでもそれぞれの特徴が違うことはわかりました。面白かったのが、テイスティングしてても最初と後半で印象が変わってくるのです。これは空きっ腹で酔っ払ってるのもあると思いますが、ワインが空気に触れて開いてきているからです。そんなことは知る由もなく、残すのがもったいないので6つのグラスをきれいに飲み干しました。。(皆さんはしっかり残しています)
まとめ
この先どんなワインが飲めるか楽しみで仕方ない夜でした。それにしても酔っ払った。。