【白ワイン】THORLE(トゥーレ)リースリング 2020
ドイツ ラインヘッセン地方のリースリングのワインをご紹介します。
リースリングとは
白ワイン用のブドウ品種で、シャルドネと並び高級なワインも多い有名品種です。
有名な産地は、フランス アルザス地方とドイツです。フランスでは様々な品種がそれぞれ有名ですが、「ドイツといえばリースリング」というくらい、ドイツワインの代名詞となっています。
味わいの特徴は、しっかりとした酸味と上質な香りです。甘口から辛口まであるのも特徴です。フランス アルザスのリースリングは、ほぼ辛口です。辛口と言っても辛いわけではありません。どちらかというと甘くないと言った表現の方が合ってる気がします。
ドイツのリースリングは、昔は甘口が主流でした。ブドウ栽培の北限に位置している(現在は温暖化で徐々に北限も移動)ため、ブドウが成熟しにくい環境にあります。そんな中で、成熟したブドウから造られる甘味のあるワインは、昔とても貴重なものだったと言われています。
そんな名残で、ドイツのワインは糖度によって6段階に格付けされています。最上級は、トロッケンベーレンアウスレーゼです。一度では覚えきれないくらいの文字数です。笑
そんなドイツでも最近は、国際的な風潮に合わせ、甘口ではなく辛口のリースリングワインが主流となりつつあります。
THORLE(トゥーレ)リースリング 2020
ドイツ ラインヘッセン地方のリースリングです。ラインヘッセンは、ドイツ最大のワイン産地です。ドイツの南部に位置し、フランス アルザスに近いロケーションです。
THORLE(トゥーレ)は生産者名で、17世紀からブドウ栽培に携わっていましたが、2006年に現当主のクリストフ、ヨハネス兄弟が引き継ぎ、化学肥料や除草剤の使用を一切しないブドウ栽培を開始したそうです。
手間のかかるブドウ栽培に加え、収量を減らすことで、品質を大きく向上させたと言われています。土壌の大半は石灰岩なので、リースリングの他に、石灰岩と相性の良いシャルドネや、ソーヴィニョンブランなどの国際品種も植えられています。
さてどんな味わいでしょうか。楽しみです。
色合いは、レモンイエロー。微かに発泡している気もします。アルコールは低めな感じです。
香りは、白い花、石灰、レモン、ペトロール香です。複雑性があり、よいリースリングだと感じる上質な香りです。
味わいは、いわゆる辛口のワインで、ハツラツとした酸とミネラル感が特徴です。身体を元気にしてくれるようなそんなパワーを感じます。
ちなみに背面のエチケットにある「TROCKEN」は、「辛口(残糖9g/L以下)」を表しており、かつ、公的機関の最低基準より高い一定基準を満たすワインであることを表しています。
この日は、焼き肉を食べたのですが、口の中の脂をワインがさっぱりさせてくれるので、実は肉に合わせても美味しいです。もちろん、サラダや魚料理にはピッタリ合うと思います。
価格は2970円です。安くはないですが、ドイツの辛口リースリングはどんなものかを味わうにはとても良いワインだと思います。
THORLE(トゥーレ)リースリング 2020
生産地:ドイツ ラインヘッセン地方
生産者:THORLE(トゥーレ)
ブドウ品種:リースリング
味わい:ハツラツとした酸とミネラル感
香り:白い花、石灰、レモン、ペトロール香
価格:2970円(税込)
点数:3.7(5点満点) ※点数は自己評価です。