好奇心マイスター

ワインとグルメと投資のブログ

1週間の経済ニュースまとめ(9月26日〜30日)

日経新聞購読から3年半。経済ニュースを中心に気になるニュース1週間分を振り返ってみたいと思います。

 

9月26日(月)

長期金利の上昇が止まらず、3.93%(前日比+6.37%)。金利の影響を受け、米株式も全体的に下落。S&P500は、3ヶ月ぶりに今年の安値を更新しました。先週からの下落基調が続いた形での週初めです。

 

9月27日(火)

▼イタリア ポピュリズム色の強いイタリアの同胞(FDI)政権誕生の見通し

現在のインフレに対する不満の表れ。英国に続き、バラマキ色の強い政権。反移民や小規模事業者向け税率引き下げ対象の拡大、最低年金の底上げ、保育所無償化。

国債利回りが大きく上昇(国債価格下落)しました。財源確保の見通しがなく、財政規律の緩み警戒からイタリア財政悪化懸念、投資家が一斉に手を引き始めた形です。

英国の経済対策も同様な懸念から、通貨安、金利上昇(債券安)となっています。欧州初の信用不安が燻っているような感じです。

 

9月28日(水)

▼英中銀が緊急の国債買い入れ

先週の大規模減税発表から急上昇した金利国債価格急落)に対し、市場の安定を保つための非常措置。インフレを抑えるべく金融引き締め(金利引き上げ)をしている中で、金融緩和的な措置は、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなでチグハグな状態。かえってインフレが進み、利上げが必要になる懸念あり。

 

9月29日(木)

株式全体安。S&P500 -2.1%。欧州の信用不安、米金融引き締めによる景気悪化懸念が、投資家のリスクオフにつながっている様子。

 

9月30日(金)

▼米 PCE(8月)発表 ※前年同月比

 総合 6.2%(予想 +6.0%、前月比 +0.3%)

 コア 4.9%(予想 +4.7%、前月比 +0.6%)

PCEはFRBがもっとも重要視しているインフレ指標です。インフレは今の所おさまる気配なしといったところです。今後、積極的な金融引き締めが継続され、米経済がリセッション(景気後退)に入ることが懸念されています。

 

まとめ

S&P500 9月は9.3%安となりました。株式相場にとっては、非常に厳しい環境が続いています。退場することのないよう、今は現金比率を高めて、守りの投資の時期と理解しています。