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米 ISM非製造業景況指数(9月)が発表されました

昨日に引き続き、今度は「ISM非製造業景況指数(9月)」が発表されたので、レビューしたいと思います。

ISM製造業景況指数

 米供給管理協会(ISM)が発表する非製造(サービス)業の総合景況指数です。先に発表される製造業景況指数に続き、注目度の高い指標です。

 ISMが非製造業企業350社の購買担当役員に新規受注、在庫、価格、雇用などの項目について、前月と比較して改善したかヒアリングしたもの。10項目のうちの4項目、経済活動、新規受注、雇用、入荷遅延について、季節調整をかけた上で総合指数を算出します。50%を上回ると景況が良く、50%を下回ると悪化していることを表していると言われています。

 

9月のISM製造業景況指数 発表値

総合指数 56.7(市場予想56.0、前月56.9)

 

市場予想を上回る結果となりました。高インフレ下にあっても、サービス需要は堅調であることを表しています。

具体的には、新規注文指数が60.6と高い数値です。先日の製造業の新規注文指数は47.1%と低下したのに対して、サービス業は堅調であることがわかります。

一方で、インフレの原因とされていた仕入れ価格は68.7と以前高いものの、先月の71.5より低く、正常化の方向にじょじょに進んでいる状況です。雇用指数も53.0と、基準の50を2ヶ月連続で上回り、サービス提供におけるスタッフ不足がじょじょに緩和されている状況です。

 

 

 

まとめ

  • サービス需要は堅調。
  • 消費動向は、モノからサービスへ。
  • インフレ原因である原材料コスト・労働者不足の問題が徐々に解消されている。

 

金利引き締めによるソフトランディング、つまり景気がさほど悪くならずにインフレを沈静化させることが難しいと言われている中で、サービス需要が堅調のまま、コストプッシュ型のインフレ要因がじょじょに解消されつつあるのは、明るい材料ですね。