【赤ワイン】スペイン テンプラニーリョ|ホヤ・デル・ リオ トロ クリアンサ 2018
スペインのテンプラニーリョ 100%の赤ワインです。スペインといえば、赤ワインのテンプラニーリョが有名です。1,500円以下で買える高品質なデイリーワインでした。飲んだ感想をレビューします。
ホヤ・デル・ リオ トロ クリアンサ 2018 1,305円
スペイン内陸のトロという地方のD.O.(原産地呼称)ワインです。トロでは、赤ワインの生産が中心で、ティンタ・デ・トロ(=テンプラニーリョ)100%のワインが代表的です。今回ご紹介するホヤ・デル・ リオ トロ クリアンサ 2018もそんなテンプラニーリョ100%のワインです。
生産者は、アルティーガ・フステル。マルティー・ケール氏が率いるワイン業界で経験豊富な少数なチームによって2002年に設立された比較的新しいワイナリーです。「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」をコンセプトにワインが造られています。消費者・飲む人目線のワインですね。割と気軽に飲める価格帯のワインが多いのは、そういったコンセプトなんですね。
ワイン名にある「クリアンサ」は、スペインワインで規定されている熟成期間を表します。クリアンサを名乗るには、赤ワインの場合、最低2年の熟成と、うち6ヶ月は樽熟成が必要です。その他にも、最低熟成期間3年(うち樽熟成1年)のレゼルバ、最低熟成期間5年(うち樽熟成18ヶ月)のグラン・レゼルバがあります。スペインでは、熟成期間がワインの味わいを知る手がかりの一つになります。温暖な気候でブドウが完熟するため、果実味が主体なワインになりがちなのを、熟成によって複雑さを持った高品質なワインにする、そんな方向性なのではないかと思います。ちなみに、熟成期間が長いほど、価格は高くなっていく方向です。
では、飲んでみましょう!
色合いは深いガーネット。とても濃い味が想像されます。
香りは、赤い果実系、バラ、紫蘇の香り。一瞬、オーストラリアのシラーズのような印象を受けました。
味わいは、こなれたタンニンで口あたりまろやかです。赤い果実味が中心ですが、インクのような黒系のニュアンスも入っています。このワインは、2杯目からが本領でした。先日飲んだカベルネソーヴィニョンもそうだったんですが、最初は閉じていて淋しい味わいなのですが、30分ほど経った頃の2杯目では、蘇ったかのような力強さです。なるほど、美味しいです。
先日飲んだカベルネソーヴィニョンは、黒系果実中心のなかに赤い果実のニュアンスがありましたが、テンプラニーリョは赤系果実中心のなかに黒い果実のニュアンスを感じました。同じ国のワインでも、ブドウ品種による味わいの違いを感じ取れるようになれば、ワインはよりおもしろくなりますね。そんなこと言いながら、ブラインドしたら余裕で外すかもしれませんが。笑
まさに、リーズナブルで高品質なワインでした。
ホヤ・デル・ リオ トロ クリアンサ 2018
生産地:スペイン内陸部 トロ
生産者:アルティーガ・フステル
ブドウ品種:ティンタ・デ・トロ(=テンプラニーリョ)100%
香り:赤い果実系、バラ、紫蘇
味わい:こなれたタンニン、赤い果実味中心、インクのような黒系のニュアンスも
価格:1,305円(税込)
点数:3.5(5点満点) ※点数は自己評価です。