【赤ワイン】スペイン ガルナッチャ|evodia(エヴォディア) 2019
正直、美味しさに驚きました。直近のスペイン赤ワイン第3弾、今回はガルナッチャ100%の「evodia(エヴォディア) 2019」です。
ガルナッチャ(グルナッシュ)
黒ブドウ品種で、主な産地はスペイン、フランス ローヌ地方です。スペインではガルナッチャ、フランスではグルナッシュと呼ばれています。わりと温暖な地域で栽培されることの多い品種です。晩熟で長い生育期間を必要とするので、温暖な気候でないとブドウ自体育たないということですね。
ブドウの糖度が高いため、発酵によりアルコール度数が高くなる傾向があります。15%くらいはあることが多いと思います。味わいは、肉厚で果実味が中心です。アルコール度数が高い分、まろやかな印象です。
スペインではガルナッチャ単体品種でのワインもありますが、フランス ローヌ地方をはじめその他の生産地域では、他の品種とブレンドされることの多い品種です。
evodia(エヴォディア) 2019 価格1,082円
有名なワイン漫画「神の雫」にも登場したことで有名になりました。スペインのガルナッチャ100%で造られたワインです。
産地は、スペイン北東部にあるアラゴン地方のD.O.カラタユドです。正直、聞いたことのない産地でした。カラタユドは標高700〜900mある高地に位置しているとのことで、温暖な地域だけど暑すぎず、ブドウの生育に適した地域なのでしょう。最高樹齢100年以上のガルナッチャのある畑で造られたワイン。どんな味わいでしょう。
色調は結構明るめで、赤の色調ルビー色です。
香りは、ベリーのような赤い果実、バラ、しそ、インクの香り。複雑性があります。
味わいは、とてもバランスが良い印象です。赤い果実味が中心で肉厚なのですが、若干収斂性のあるタンニンと酸味がちょうど良く、力強いのだけれど飲みやすいです。力強いワインだと渋すぎて疲れることがありますが、このワインは身体にスッと入り込むようなそんな印象です。これは高い樹齢のブドウから造られるゆえの味わいなのかなと感じました。
さすがに深みはあまり感じられませんでしたが、この価格でこの味わいはなかなかないと思います。この日は、チーズとオリーブをつまみに飲みましたが、相性抜群でとても美味しくいただくことができました。良いワインだなと思います。
最近立て続けに飲んだスペインワイン。どれも美味しかったですが、自分の好みはこのevodeia(エヴォディア)でした。
同じスペインで、品種の違いも感じられたことがオモシロかったですね。今回は、比較的リーズナブルな価格帯で飲み比べてみましたが、価格帯をあげて飲み比べてみたいですね。そうすると、印象がどんなふうに変わるのか。考えるだけでワクワクします。
evodia(エヴォディア) 2019
生産地:スペイン北東部 アラゴン地方 D.O.カラタユド
生産者:ジャン・マルク・ラファージュ
ブドウ品種:ガルナッチャ100%
香り:ベリーのような赤い果実、バラ、しそ、インク
味わい:赤い果実味が中心、若干収斂性のあるタンニン、酸味、バランスいい
価格:1,082円(税込)
点数:3.9(5点満点) ※点数は自己評価です。