安旨イタリアワイン|キャンティ イル・パッジオ ポッジョ・ボネッリ 2020
イタリア赤ワインの代名詞「キャンティ」の安くて旨いワインをご紹介します。
CHIANTI(キャンティ)
イタリア中部にあるトスカーナ州。州都はフィレンツェ 芸術の街です。ブドウ品種は、サンジョベーゼ主体です。キャンティには、いくつか種類があって、ノーマルのD.O.C.Gキャンティの他に、D.O.C.Gキャンティ クラシコ、D.O.C.Gキャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネがあります。それぞれ使用できるブドウ品種や熟成年数が規定されています。
その昔、キャンティは世界で広く親しまれるワインとして地位を獲得しました。一方で、キャンティを名がつけば売れるので、安く品質の悪いキャンティが出回る時代がありました。このことを危惧した歴史ある一部の生産者は「キャンティ クラシコ」として、D.O.C.Gキャンティから独立し、高品質なワインづくりを始めたといいます。また、キャンティと名乗るには、ブドウ品種や生産方法などが規定されました。これが世界最古の原産地呼称制度の始まりだったと言われています。
キャンティには、当たりもハズレも多いのは事実です。美味しいキャンティを飲みポイントは、生産者だと言われています。本日ご紹介するポッジョ・ボネッリのキャンティは良い生産者と言って良いと思います。
キャンティ イル・パッジオ ポッジョ・ボネッリ 2020 1,177円
生産者はポッジョ・ボネッリ、イタリア シエナの名門です。ブドウ品種はサンジョベーゼとメルローです。キャンティはサンジョベーゼ70%以上の使用が規定されています。醸造コンサルタントにカルロ・フェリーニ氏が参加しています。カルロ・フェリーニ氏キャンティ クラシコのワイン造りで、数々の賞を受賞されたサンジョベーゼのスペシャリストです。
そんな名匠のつくるキャンティ、どんな味わいでしょうか。
色合いは、割と濃い色調で、ガーネットに近いルビー色。エッジが少しオレンジがかって見えました。
香りは、赤い果実、すみれ、ミネラル、しょうが、軽石、インクの複雑な香りです。
味わいは、果実味と旨味がとてもいいバランスです。しっかりとしたタンニンを感じつつも、酸味も程よく口当たりは滑らかです。コッペパンのような味わいもありました。余韻はさほど長くありません。
このキャンティは美味しいです。1,000円そこそこでこの味わいは驚きです。先日のスペイン ガルナッチャもおすすめデイリーワインでしたが、こちらも引けをとりません。エレガントではありませんが、果実味、タンニン、酸味と骨格がありながら口当たり良く、飲み疲れません。
デイリーワインとして、いつもストックしておきたいと思ういいワインです。
キャンティ イル・パッジオ ポッジョ・ボネッリ 2020
生産者:ポッジョ・ボネッリ
ブドウ品種:サンジョベーゼ、メルロー
香り:赤い果実、すみれ、ミネラル、しょうが、軽石、インク
味わい:果実味と旨味、しっかりしたタンニン、コッペパン
価格:1,177円(税込)
点数:3.9(5点満点) ※点数は自己評価です。