好奇心マイスター

ワインとグルメと投資のブログ

【ワイン】味の好みは人それぞれ

ワイン教室に通っていた頃、6つの別々のワインの中で一番好きなものと一番好きではないものを発表してみましょうという機会があった。

 

6つのワインはそれぞれ特徴があって、自分は美味しいワインと美味しくないワインがすぐに判別できた、と思っていた。それもかなりの自信があった。

 

6つのワインを飲んで自分なりの答えが出た頃に、先生が番号を順に読み上げ、「1番のワインが一番好きだと思う人」と言って該当する人が手を挙げ、「1番のワインが一番好きではないと思う人」で該当する人が手を上げていく流れ。

いざ発表時間

生徒は9人いて、自分が美味しいと思ったワインで手を挙げた人は、なんと自分含めて2人しかいなかった。驚いた。さらに驚いたのが、自分が美味しくないと思ったワインを一番美味しいと思った人が3人もいたのだ。

 

当時は理解できなかった。なんであんなマズイものを美味しいと思う人がいるんだろう。思えば、大昔にも一度そんな経験があった。若かりし20代の頃、先輩と二人でバーで飲んでる時、30代の先輩はスコッチをロックで飲んでいた。少し飲ませてもらうと薬の味がした。超マズイ。激マズ。先輩は笑っていたけど、多くは語らなかった。いつかわかる時がくるよ、そんな気持ちだったのだろうか。

 

話は戻って、ワインスクール。このテストで先生が言いたかったことは一つ。

「自分の主観を絶対だと思わないこと

人の味覚は好みが違うし、成熟度によっても異なる。先ほどのスコッチの例で言うと、今は大好きなのである。味覚が成熟し、好きに変化していったのである。

 

つまり、レストランやワイン会などで、複数人数でワインを飲む機会があったら、絶対に「このワインは美味しくない」と大声で言わないこと。思っても口に出さないのがマナーである。

そういうこと発言する人は少し知識がある人や自称ワイン通に多かったりする。マウントとってくるのである。でも本当のワイン好きはそんなことは言わない。自分が美味しくないと思っても美味しいと思う人がいるかもしれない。そんな人を傷つけてしまうことがあるかもしれないから。

 

聞きたくもないウンチクを空気を読まず語る人も迷惑だが、マウントとってくる人も迷惑。それによって、ワインを嫌いになる人がいなければいいと願うばかりである。

 

ワインは一人で飲んでてもあまり美味しくない。価値観を共有できる仲間と一緒に飲めるからより美味しくなるのである。そんな時間を大切にする意味でも最低限のマナーは守って、楽しい時間を過ごしたい。