好奇心マイスター

ワインとグルメと投資のブログ

ワイン素人サラリーマンがワインスクールに通ってみた

もう10年近く前の話ですが、ワインスクールに通い始めた頃の話。

 

日本酒は好きだけどワインは嫌い

ワインスクールに通い始める頃、ワインが嫌いでした。味もそうだし、ワインを飲むってこと自体が気取ってる感じがして笑。今はそんな雰囲気ないですが、当時はサラリーマンでワインが好きと言ったら、いいですね〜なんて表向きでは言いながら、心の中では気取ってるなーなんて思う感情が割と多かった気がします。一緒に飲む友達も会社の同僚も先輩も。これはあくまでサラリーマンである自分の周りの雰囲気ですが。

 

出張先で出会った謎の赤ワイン

お酒はもともと大好きで、特に日本酒が大好きでした。当時、「十四代」という日本酒を飲んで衝撃を受けた記憶があります。これが日本酒なのか!?今まで飲んでた日本酒とは全く違う!そんな感覚でした。それと似た経験を出張先のお店でワインですることになりました。

平日は出張で土日は自宅に戻るような生活を1年近く続けていた頃、出張先の帯広市の駅前にあるイタリア料理屋さんに行きました。いつも同僚と居酒屋で晩御飯が定番でしたが、その日は独りだったのでたまにパスタでも食べたいと思い、駅前で見かけた店に行ってみることに。

カウンターに男独り、しかもワイン嫌いの。まずはビールを頼んで、つまみの生ハムとパスタはカルボナーラを頼みました。どうやら自分がその店の客層ではなかったのか珍しかったのかわかりませんが、カウンター越しのマスターが話しかけてくれました。

出張でちょくちょく来ているんです、普段はワインは飲まず居酒屋で日本酒を飲むことが多いですなんて話をしたと思いますが、カルボナーラが抜群に美味かった。本当に美味しくて、今まで食べたパスタの中でダントツに美味しかった。そもそもイタリア料理屋さんになんて来たこともなかったし。

正直に感想を伝えたら、喜んでもらえたのかわからないが、よかったらワインを一杯飲んでみないかいと言って赤ワインをグラスでサービスしてくれました。そのカルボナーラと合うと思うよと言って出してくれた謎の赤ワイン。断りづらい雰囲気もありありがたくいただくことにしました。

まったり濃厚なカルボナーラを口に運び、口の中が幸せで満たされる中、赤ワインをちびり飲む。衝撃が走った。なんだこのワインは!?濃くて渋いんだけど旨味があってまろやかだ。これまで飲んだワインは薄くて美味しくないか、濃くてギシギシしてた。でもこれは違う。衝撃的な美味さだった。

カルボナーラと赤ワインが口の中でコラボして、お互いを高めあってる感じ。そんな感覚は今まで味わったことはなかった。酒は酒、食い物は食い物だった。そんな概念も覆った衝撃を受け気持ちよーく酔っ払った一夜だった。

 

ワイン素人のサラリーマンがワインスクールに申し込んでみた

それからしばらく月日が流れ、ワインとはまったく無関係な仕事関係で必要な資格を取得し、会社から報奨金をもらったことがありました。10万円以上はあったかな。何か服でも買おうか旅行でも行こうか迷ってた頃、どうせもらったお金だから自分のお金ではなかなか買わない・使わないものに使ってみようとふと思った時、帯広での夜のことを思い出し「ワインでも勉強してみようか」と思ったのでした。

帯広の夜以降、いろんなワインを自分で買ってみたもののあんな衝撃はなかった。しかもどこで買っていいのかもわからなかったし、どんなワインが美味しいのかも見当がつかなかった。地味に悔しかった。そんな状況を変えたいと思いもあり、ワインスクールに申し込みの電話を入れたのでした。

 

つづく