好奇心マイスター

ワインとグルメと投資のブログ

「ひとり社長になっていきなり年収650万円にする方法」を読んだ感想

「ひとり社長」という聞きなれないフレーズに興味を惹かれ、「ひとり社長になっていきなり年収650万円にする方法」を読んでみた感想です。

 

サラリーマンでこれからの将来に漠然とした不安を持っている人、何か始めたいけど何から始めたらいいかわからない人、これからの将来設計を考えているような若い人に参考になる書籍だと思います。

 

著者の松尾 昭仁さんは、35歳でそれまで勤めていた会社を辞めて、ひとり社長としてコンサル業を営んでいる方です。ご自身の経験と知見から伝えられているので、説得力があります。

 

結論から言うと、ひとり社長企業に最適なものは、「コンサル業」とのことです。確かにそう思う部分がありましたので、自分が学んだことと合わせてお伝えしたいと思います。

 

この本を読んで学んだこと

01 ひとり社長とは

02 ひとり社長起業がおすすめな理由

03 ひとり社長必勝パターン

 

ひとり社長とは

この本で言うひとり社長とは、一人で会社を立ち上げて、社長になるひとり起業、売り物は「自身のスキル」です。

 

事務所は自宅やシェアオフィスでよく、在庫も必要ありません。つまり、想定通り行かなかった時に、資金繰りで四苦八苦するリスクが低いのが、ひとり社長(コンサル)起業です。なんせ基本的な原価は自分の身体ですから。

 

そんなこと言われても、「自分にそんなスキルはない」「コンサルなんて経験がない」「そもそも人前で話すのが苦手」「今の収入がなくなるのが怖い」、そう思うのが大半の人ではないでしょうか?

 

コンサルタントとは、そもそも人の悩みを解決してあげる人を言うので、教えるものがあってニーズがあればコンサルタントとして名乗れます。自身のこれまでの経験や知識、それが高尚なものでなく、好きでとことんハマった物でもなんでもいいのです。

 

ひとり社長起業がおすすめな理由

自分なりに感じた、ひとり社長起業おすすめな理由をお伝えしたいと思います。

 

まず第一は、「ランニングコストが安い」ことでしょう。上にも書いた通り、事務所の必要がなく、仕入れコストも必要なし。つまり、借金することなく始められるということです。加えて、自宅を事務所として使うなら、相当額の家賃や光熱費を会社の経費として認められるでしょう。

 

次は、「やりたいことに全力集中できる」ことだと思います。これはひとり社長に限ったことではないですが、やりたくない仕事・命令された仕事をやらなくていいことです。自身の会社のために、顧客のために、自分のやりたいことをとことん高めて全力を注ぐことができます。

 

もう1点、自分が一番重要に感じたことは、時間と場所に縛られない働き方ができることです。今までは対面で仕事をすることが当たり前でしたが、コロナ禍でリモートワークやWebミーティングが普及し、もはや当たり前になった時代です。これは、ひとり社長にとってもとてもプラスのことです。

 

コンサルやセミナーは、Webでも十分可能です。これは自分の生活する場所を自分が自由に選べることを意味します。会社勤めでも週に何日か出勤することが決められていると、やはり会社と大きく離れて生活するわけにはいきません。この自由さはものすごい魅力です。

 

時間も同様です。もちろん顧客に合わせて仕事しますが、自分でコントロールするわけですから、まとまった休暇をとって家族と旅行や、一人海外へ行って学びやさまざまな体験をして、自分自身をアップロードしていくこともできると思います。

 

ひとり社長の必勝パターン

では、そんなひとり社長でどうやっていくのか。必勝パターンが見えてきました。

 

それは、まずは、個人コンサル・スポットコンサル、対象は1人です。起業して1〜2年はしっかり堅実に行うこと。ここで人脈とノウハウをしっかりためることが重要だと思います。

 

同時進行で、セミナー講師。個人コンサルを続けながらやる。最初は声がかかることは当然ないですが、自分からセミナーに参加して主催者と仲良くなったりお手伝いをして、大手セミナー会社からの依頼がかかるよう地道にやる。依頼が来たなら、必ず受ける。大手セミナー会社での講師経験は、個人コンサルする上で信頼UPの大きな経歴になるからです。

 

実績・知名度が上がってきたら、スクールビジネス。対象は20人くらい。対象人数が増えるのと、安定収入が見込めることで事業基盤が安定化します。この辺りでサラリーマン時代の年収をこえることになるのではないでしょうか。起業して、3年でここまで辿り着ければ御の字でしょう。

 

ここまでくれば、その道のプロとして、更なる道が拓けていくのではないでしょうか。メディアへの出演、出版・・などなど。

 

最後に

ひとり社長、良いことばかりをお伝えしましたが、実現したいと思った場合、あとは本気で取り組むかどうかが一番大事なところだと思います。自分もそうですが、本を読んだ直後は気持ちが昂りますが、日にちが経つにつれ日常に謀殺され、次第に熱も冷め、以前と何も変わらない自分がいる。そんな繰り返しです。

 

そうならないために、今日一歩踏み出す。そして継続する。これしか何かを変えることはできないと思っています。自分はその一歩が、このつたないブログです。アウトプットすることで、思考をまとめ、少しずつでも文章力を上げていきたい。そう思ってやっています。

 

本の一部分についてご紹介しましたが、本書にはどうやってひとり社長になっていくかなど、まだまだ具体的な内容が紹介されています。興味のある方はご一読頂く価値はあると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミルクスイートのソフトクリーム 札幌ファクトリー前

 札幌ファクトリーにほど近い壺焼きいも&ソフトクリームの専門店です。地下鉄バスセンター前と札幌ファクトリーとの間にあるので、見かけた方も多いのではないでしょうか。

 店の前にはウッドデッキがあり、そこでソフトクリームをいただくことができます。札幌ではお盆を過ぎると涼しくなり、秋を感じる日が多くなるのですが、今日は30℃と真夏を感じさせる好天気でした。ソフトクリームを食べて最後の夏を満喫です。

 

自家製濃厚ソフトクリーム

 道東の浜中町にある牧場の生乳を使用しています。味わいは濃厚な味わいながら、甘さが控えめなので、さっと食べられ後に残りません。

 このソフトクリーム、特筆すべきは「なめらかさ」だと思います。こんなになめらかなソフトクリームは初めて食べました。北海道は美味しいソフトクリームが多く、ドライブがてらよく食べますが、このなめらかさは初めて、かつダントツです。

 ワインではなめらかな口当たりのことを「ビロードのような」とか、「シルクのような」といった表現を使うことがあります。もちろん、ビロードやシルクは食すものではないですが、触り心地の滑らかさを例えての表現です。

 このソフトクリームはまさにそんな感じ。柔らかなソフトクリームがさらになめらかで、キメが細かく、口の中が幸せで満たされます。ソフトクリームは「濃厚さ」で評価されることが多い気がしますが、ここのは別の次元で勝負してる気がしました。

 この品質で、380円(コーン)はとても良心的です。コーンの他にカップや、ワッフルコーン(440円)も選べます。

 

なめらかさの秘密

 恥ずかしさに耐え、店員さんになめらかさを出すために牛乳の他に何か使ってるのか伺ってみました。答えは意外なものでした。

 「機械だと思います

 

 ん?機械!?何か生クリームやチーズのようなものではないかと予測しておりましたが、全然違いました。機械です。そう、ソフトクリームが出てくるあの機械です。

 「CARPIGIANI(カルピジャーニ)の機械のおかげだと思います

 

 聞くところによると、カルピジャーニのマシンは「ソフトクリーム界のフェラーリ」と呼ばれているそうです。そんな世界があったのかー、独り心の中で驚愕しつつ、とてもワクワクしました。店員さん曰く、他メーカーのマシンとは一線を画す存在とのこと。

 知らない世界はたくさんあるものだなー。先日友人の「サ活」の話を聞いて、ワクワクしましたが、今日も嬉しい学びでした。

 

サッポロファクトリーに遊びに行くときはぜひ食べてみてください!オススメです。

 

円安加速!

 ドル円が一時、145円を突破しました。約24年ぶりの円安です。2022年初頭で114円だったので、わずか9ヶ月で30円の円安。驚異的な円安です。円安について、あらためて整理したいと思います。

 

今日学べること

  • 円安になるとどうなるか
  • 円安の原因
  • 今後の展開

 

円安になるとどうなるか

 ドルに対して円の通貨価値が安くなることが円安ですので、海外製品を買う(輸入する時)にたくさんの円を支払わなければならなくなります。

 わかりやすく、ドル円が100円(2021年初頭)の時、100ドルの海外製品を買おうと思ったら、10,000円必要になります。それが今のドル円145円だと、14,500円必要になります。この1年半でざっくり1.5倍支払う必要があるということですね。日本人が海外製品を日本で買う場合、当然円で買い物する訳ですから、製品には円安分加味されての価格になっています。

 くわえて、アメリカではインフレが進み、物価そのものが高くなってきています。日本よりも圧倒的に。日本人からすると、円安で支払うお金の量が増え、製品そのものも値上がりしてるのでダブルパンチです。iphoneが値上がりするのは、円安も影響しているのです。

 日本は資源のない国なので、発電するための石油や天然ガスを輸入に頼っています。食物の自給率も低く、多くの食料を輸入に頼っています。これらを輸入するには、基軸通貨であるドルで諸外国と貿易することになるので、当然輸入価格は上がってきています。

 日本企業が製品を作る際のコストも上昇していて、製品への価格転嫁、つまり値上げが加速している状況です。

 

 では、円安は「悪」なのかというと、必ずしもそんなこともないのです。それは、日本は輸出大国でもあるからです。ほんの少し最近まで、円高こそ悪という風潮でした。円高になると、輸出企業にとっては大きな収入源です。海外で売り上げた利益が、円に換算すると大きく目減りしてたからです。

 ところが最近は、輸出企業の工場は海外に拠点を移してるので、円安によるメリットは以前ほどないとも言われ始めていますが、これは程度の問題で、輸出企業にとって円安は追い風であることは間違い無いです。トヨタが販売減少に苦しむ中、過去最高利益を出してきてることが何よりの証でしょう。企業の業績が良いと税収も増えるので、日本全体ではメリットも大きいです。

 

 消費者目線で視野を狭くすると、円安は製品の値上がりや、海外旅行に行きずらいなどマイナス面ばかり目がつきますが、日本全体で考えると必ずしもマイナスではなく、プラスの面も大きいのが円安です。

 

円安の原因

 2022年9月現在の円安の主となる原因は、日米金利であると言われています。日米金利差は一般的に、日米それぞれの「10年物国債」の金利差のことを言います。

 アメリカの金利は9月8日時点で「3.27%」、日本は「0.25%」です。10年物国債金利は、長期金利の代表的な金利として認知されていて、銀行での預金に対する利息にも大きく影響しています。

 つまり、ドルで預金しておくと黙っていても3%以上の利息がつくけど、日本の銀行に預金しておくとほぼつかないのと同じくらいです。感覚で言うと、100万円貯金した場合、1年で3万円の利息がつくのと、2500円の利息がつくという差が出るのです。当然、円を売ってドルを買う動きにつながっていきます。つまり円安になってくるのです。

 他にも、企業はドルで貿易する際、これからのさらなる円安に備えて、ドルを確保(今のうちに円を売ってドルを買う)することもするでしょうし、ヘッジファンドが円売りを仕掛けてきてることも要因ですが、主は日米の金利差であると言えるでしょう。

 

今後の展開

 円安がこれからも加速するのか、いつまで続くのかは、誰も分かりません。ただ、円安がおさまるのは、金利が下がることが条件になってきます。今の円安の原因がなくなることですね。

 そもそも、米金利が上がっているのは、インフレ退治のため金融引き締めをおこなっていることが主な原因です。インフレがおさまり、経済が冷え込んできたら、今度は経済を活性化させるために金融緩和(金利引き下げ)されるというマクロ経済の循環がきます。その時に円安が収まると思いますが、それがいつになるか誰にもわからないのが、難しいところです。

 

個人投資家はこの局面にどう立ち向かうか

 個人で長期積立をしてることを前提ですが、自分は「淡々とインデックス投資を続ける」ことが大事だと考えています。景気はサイクルなので、良い時もあれば悪い時もあります。ベストな買い時や売り時を見極めるのはプロでも困難なことですから、ここは無となり、淡々と積立ていくこと、決して狼狽して売らないことです。

 一方、個別株は難しいです。この局面でも上昇する銘柄は当然あります。ただ、全体相場が下げている中で、大きく買い越すことはよほど自分の分析に自信がない限り、危険が多い状況であると思います。

 また、一時的な下げ、つまり自分の資産が日に日に目減りしていくことに耐えれる強いハートを持っていなければなりません。自分のような仕事の傍ら投資している人間にとって、強いストレスになることは避けた方が無難ではあります。

 個別株の買いは、米インフレが収まり、米金利が中立金利2.5%近辺に落ちてきた頃が、比較的狙い目だと考えています。まだまだ先になるでしょうが。。

 

※投資は、あくまで自己責任でお願いいたします。

 

ISM非製造業景況指数(8月)レビュー

「ISM非製造業景況指数(8月)」が発表されたので、レビューしたいと思います。

 

ISM製造業景況指数とは?

 米供給管理協会(ISM)が発表する非製造(サービス)業の総合景況指数です。先に発表される製造業景況指数に続き、注目度の高い指標です。

 ISMが非製造業企業350社の購買担当役員に新規受注、在庫、価格、雇用などの項目について、前月と比較して改善したかヒアリングしたもの。10項目のうちの4項目、経済活動、新規受注、雇用、入荷遅延について、季節調整をかけた上で総合指数を算出します。50%を上回ると景況が良く、50%を下回ると悪化していることを表していると言われています。

 

8月のISM非製造業景況指数 発表値

総合指数 56.9 (市場予想55.0%、前月56.7%)

 

 低いものの目安の50%を超えており、金融引き締めによる景気悪化が懸念される中、製造業に引き続き非製造業も景況感は底堅い結果となりました。市場予想を上回り、新規受注の指数も年初来高値に上昇です。

 こちらも製造業同様、インフレ原因の一つと言われている原材料コストの指数は低下しており、インフレ沈静化の兆候も見えてきています。ただし、高水準であることは継続中なので、早合点は厳禁です。

 

まとめ

  • サービス業に対する需要は依然力強い
  • 原材料コストが下がり、インフレ沈静化の兆候もチラリ

ISM製造業景況指数(8月)レビュー

「ISM製造業景況指数(8月)」が発表されたので、レビューしたいと思います。

 

ISM製造業景況指数とは?

 米供給管理協会(ISM)が発表する製造業の総合景況指数です。毎月第1営業日に前月の調査結果が発表され経済指標の中で最も早く速報性に優れているため、注目度の高い指標です。

 ISMが製造業企業350社の購買担当役員に生産、新規受注、在庫、価格、雇用などの項目について、前月と比較して改善したかヒアリングしたもの。50%を上回ると景況が良く、50%を下回ると悪化していることを表していると言われています。

 

8月のISM製造業景況指数 発表値

総合指数 52.8%(市場予想52.0%、前月52.8%)

 

 低いものの目安の50%を超えており、金融引き締めによる景気悪化が懸念される中、米製造業は踏ん張っている結果となりました。一方で、インフレ原因の一つと言われている原材料コストの指数は5ヶ月連続で低下しており、インフレ沈静化の兆候も見えてきています。

 

まとめ

  • 底堅い米製造業を確認できた
  • 原材料コストが下がり、インフレ沈静化の兆候もチラリ

米雇用統計(8月)レビュー

株式市場が注目している「米雇用統計(8月)」が発表されたので、レビューしたいと思います。

 

米雇用統計とは

 米国雇用統計は、アメリ労働省 労働統計局がアメリカの雇用情勢を毎月第1金曜日に発表するものです。内容は、「失業率」「非農業部門雇用者数」「週労働時間」「平均時給」「建設業就業者数」「製造業就業者数」「金融機関就業者数」など計10数項目あります。

 その中でも注目されているのは、大きく2点だと思います。

  • 失業率
  • 雇用者数(非農業)

 

 失業率は、労働力人口(16歳以上の働く意志を持つ人達)のうち、失業者の占める割合です。ニュースなどでもよく耳にする言葉ですね。

 雇用者数(非農業)は、農業部門を除く産業分野で、民間企業や政府機関に雇用されている人の数です。自営業や農業従事者は調査対象に含まれません。前月に対しての増減人数を表すので、増えた人数が多ければ多いほどほど、企業は人を雇えている状態、つまり景気が良いと判断されるものです。

 でもなぜ、農業や自営業は除いた統計を用いるんでしょうか?

アメリカでは業績が悪いとすぐに従業員が解雇されます。つまり、企業に雇われている人の数が多ければ業績はいいし、少ないと業績が悪くて企業が解雇していると言われています。

 雇用の安定が企業の業績、いうなれば「景気のバロメータ」になっているといえるでしょう。

 

市場が注目する理由

 現状に特化した言い方をすると、FRBアメリカの中央銀行)がインフレ退治をより強固にに進めていくかどうかの参考指標になるからです。 

 アメリカの金融政策を決定するFRBは、「物価の安定」「雇用の安定」を目標に掲げています。FRBが金融政策を決定する上で重要視している指標の一つが、「米雇用統計」です。

 FRBは先日のジャクソンホール会議でもあったように、景気をある程度犠牲にしてでもインフレ退治を1番対処すべきこととして、宣言しています。金融引き締め(金利引き上げ)を行っている真っ最中です。雇用者数が安定していれば、引き続き金融引き締めを継続する流れとなるため、今後の金融政策を占う上で世界中が注目しているのです。

 

8月の米雇用統計発表値

失業率 3.7%(市場予想3.5%)

雇用者数(非農業) 31.5万人増(市場予想30万人増) ※前月比

 失業率は、歴史的にもとても低い水準が継続されており、市場予想通りです。雇用者数(非農業)は、市場予想よりも若干上振れています。

 つまり、現在雇用は非常に安定しているといことが雇用統計から見て取れると言うことです。言い方を変えると、人手不足によって賃金がどんどん上昇し、インフレの原因の一つとさえいえると言うことです。

 ジャクソンホール以来、下落が続いた株式市場。7月から8月半ばにかけての楽観ムードが一掃され感じでしたが、今回の雇用統計を受けて、厳しい金融引き締めが続くことを改めて確認させられるようなものでした。

モエレ沼花火大会2022に行ってきた

札幌市東部に位置する「モエレ沼公園」で開催される「モエレ沼芸術花火」に行ってきました。

 

モエレ沼芸術花火2022

 今年で10回目の開催。「イサムノグチ」が設計したモエレ沼公園。芸術性に富み、公園内の山や建造物、全体で一つの芸術作品のようです。そのモエレ沼公園で開催される「モエレ沼花火大会」、今年で10回目の節目の開催です。

 

  

 

 モエレ沼芸術花火の特徴は以下の点です。

  • チケット制
  • 公園の起伏や奥行きをを生かした立体的な花火大会
  • 音楽との相性がバッチリ

 

チケット制

 今でこそ増えてきてますが、北海道でチケット制の花火大会はモエレ沼花火大会が初めてだったと記憶してます。当時、とても画期的だと思いました。なぜかと言うと、花火大会は混雑するもの、いい場所で見たかったら昼間早くから席取りが必要というのが当たり前だったからです。チケットさえあれば、必ず席が確保されているので、安心感が違います。

 くわえて、広告が少ない。というか、花火の間に広告がない。花火が始まると一つのショーとして見てられると言うことです。無料の花火大会はスポンサーが必要で、スポンサーは広告してもらうためにお金を出すわけですから、当然と言えば当然です。

 

公園の起伏や奥行きをを生かした立体的な花火大会

 世界的な彫刻家「イサムノグチ」が全体の基本設計を手掛けた公園です。2005年にオープンした比較的新しく、敷地内には山や噴水、遊具や野球場などが広大な敷地に整然と配置され、一つの芸術作品として、市民に愛されている公園です。

 花火大会の多くは河川敷など平坦な場所で開催されますが、モエレ沼芸術花火は、山や奥行きを活かしているので、花火師たちも他ではない見せ方を考え抜いていることが、見ている側でも感じられます。

 打ち上げ数は約15000発です。全国的に見て、多くはないかもしれません。ただし、打ち上げ数だけではない、見た時の楽しさや高揚感は、全国的に有名な花火大会に勝るとも劣るのではないかと勝手に思っています。(全国の花火大会行ったわけではありません。。)

 

音楽との相性がバッチリ

 滞空時間や残像高を計算に入れ、1/30秒単位でコントロールされていると言う花火は、音楽のメロディーやリズム、歌詞や盛り上がりに合わせて緻密に設計されています。むしろ、曲を花火が盛り立てていると感じる時すらあり、花火も音楽もどちらも主役といった感じがします。

 選曲は、ノリの良い若者向けと言うよりかは、老若男女がみな楽しめるそんな感じです。花火師たちの熱い想いを乗せて選曲されたものなのでしょう。

 

公式HPより引用:モエレ沼芸術花火2022|札幌市|モエレ沼公園

https://www.moere.jp

 

 

注意すべき点

 そんなモエレ沼芸術花火ですが、注意すべきは「寒さ対策」。9月初旬に開催されることが多いですが、北海道の9月の夜は寒いです。若者は浴衣でみたりもしてますが、正直それでは寒いです。

 北海道外から来られる方は、特に注意が必要です。花火大会で寒さ対策が必要とは、想像だにしないでしょうから、その点だけは留意して花火大会を楽しんでいただけたら嬉しく思います。

 

まとめ

  • お金を払ってもゆっくりみたい人にはオススメ
  • 公園の造形を生かした独特な花火大会
  • 音楽との相性がバッチリ

 

そんな花火大会です。(熱く語りましたが、関係者ではございません。)