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めずらしい日本酒と鮨を堪能|すすきの 鮨処 いちい

すすきのにあるお寿司屋さん。わりとリーズナブルな価格が居酒屋感覚で使えますが、さすがお寿司屋さんの料理は、1品1品が丁寧な仕事で嬉しいです。

 

まずは、おつまみ4品です。左上が自家製塩辛、右にいって毛ガニ味噌あえ、左下がサバの寒天寄せ(だったかな)、右下が珍味からすみです。これだけで、しばらく飲めます。こだわりのおつまみとともに日本酒をいただけるのが、お寿司屋さんの醍醐味です。これは、回転寿司では味わうことのできない愉しみです。

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日本酒1杯目は、「勝駒 純米酒」。富山県の日本酒です。酒米は五百万石。バランスの良い味わいで、スッキリとしてて香りも穏やかです。雑味はなく料理の味を引き立てる、まさに1杯目を担うにふさわしいいっぱいでした。ちなみにこの日は、何年もかけて成功した仕事のプチ祝勝会だったので、よき名前と思いオーダーさせていただきました。

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日本酒2杯目。「ぷくぷく酒造の純米酒」です。日本酒らしからぬ名前、なんと2022年7月創業。創業から3ヶ月ちょっとの酒蔵なんです。「お酒を通して福島の沿岸に田畑を増やす」ことを目標に創業されたとのこと。それを今飲めることも驚きですが、なんと日本酒はコシヒカリ100%です!日本酒は通常、山田錦など酒米から作られることがほとんどですが、こちらは食べても美味しいコシヒカリ。そして、精米歩合が90%!食べるお米の精米とほとんどかわらないではありませんか。常識とはかけ離れた日本酒作りといえるのではないでしょうか。

味わいは正直びっくり、美味しいです。洗練された味わいです。精米歩合90%とほとんど削られていないにもかかわらず、雑味がありません。生酒のためほんのり甘味を感じ、ボリュームのある味わいです。北海道ではまだこちらのお店ぐらいでしか飲めないのではないでしょうか。

 

もし出会えたら、ぜひ飲んでみてください。おすすめです。ちなみこちらのお店は酒器にもこだわっておられます。写真のおチョコは底が平らではありません。丸いです、安定しません笑。コシヒカリもそうですが、もはや常識が吹っ飛びつつ、楽しい宴は続きます。

(酒器の制作者は有名らしいですが、楽しくて吹っ飛んでいきました。。)

 

酢の物は真たちとたこのポン酢です。冬の味覚の名選手「たち」。真だちは、クリーミーでポン酢の酸味と合わさり、なんとも言えない幸福感に包まれます。すっきりとした日本酒にぴったり合います。
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日本酒3杯目。「死後さばきにあう 純米酒」。岩手県喜久盛酒造です。なんというネーミング。ネーミングとは裏腹に、とても洗練された日本酒でした。生酒なので甘味がありつつ、ボリュームのある力強い日本酒です。旨い。



ぶりのあら煮。味わい深いです。
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日本酒4杯目。「上川大雪 純米吟醸」。北海道の上川大雪酒造、北海道の酒米「彗星」を100%使用した日本酒です。上川大雪酒造は2016年に三重県から移転され設立された新しい酒蔵です。

北海道産の酒米大雪山系の澄んだ水、北海道にとことんこだわって造られた日本酒です。少し前まで、北海道の日本酒は正直東北やその他地域の日本酒と比べて、さほど美味しいものではなかったと思います。ここ最近、品質が大きく向上してきていると感じます。

それは、温暖化の影響でそもそもお米がおいしくなってきていることと、良き造り手が北海道にポテンシャルを感じ、移り住んできてくれていることも大きいのではないでしょうか。
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味わいは、すっきりして吟醸香が香る洗練された味わいです。北海道のお酒もここまでおいしくなるんだと感激します。

 

話は変わりますが、上川大雪酒造の日本酒は、最近いろんなお店で見かけます。テレビでもみました。マーケティング戦略なのか、彼等の心意気に共鳴した北海道のお店が置いているのかわかりません。いずれにしても、良い意味でよく見かける北海道を代表する日本酒になりそうな感じです。

 

刺身盛り合わせ。新鮮な刺身に酒が進みます。
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日本酒5杯目。「奥尻 特別純米」。今度も北海道、奥尻島の日本酒です。奥尻島はワイン作りは有名ですが、日本酒があるのは初めて知りました。2014年頃から作られているようです。奥尻島で育てられた北海道の酒米「吟風」と、奥尻の水を使って造られた100%奥尻の日本酒です。

奥尻島では人口減少が進み、小さな農家や担い手のいない農家が増えてきていることを受け、新しいことに挑戦しようということで始まったのが奥尻島の日本酒です。酒造りの技術がないことから、北海道栗山町の小林酒造が製造協力しています。なんと、お米や水を栗山町まで運んで造られています。ワインでいうネゴシアンものに似ていますね。
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奥尻島民の想いが込められた日本酒は、雑味がなくすっきりした味わい。十分に美味しいお酒です。お酒で町が活性化すると嬉しいですね。

 

握り7貫。小ぶりで食べやすく、どれも新鮮でした。
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6杯目は白ワイン。北海道 仁木町のニキヒルズ・ワイナリーの「NEIRO」。品種はバッカス、初めて飲みます。2020年ですが、おりがありました。仁木町はりんごの産地。最近ワイナリーが多くできている余市町の隣に位置します。余市町同様、品質の高いワインがどんどん造られる北海道を代表するワイン産地です。

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7杯目は「田酒 特別純米酒」。青森県を代表する日本酒ですね。流石の味わい、洗練されていて安定感抜群。うまし。
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この日最後、8杯目は静岡県の「磯自慢 純米吟醸」。磯自慢酒造。これまでたっぷり飲んで、たべてきましたが、最後は吟醸香爽やかなこちらの日本酒で締めくくりです。旨い。
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それにしても、たくさん飲まさりました。美味しいつまみと日本酒を堪能できる良き店でした。

 

鮨処 いちい

札幌市中央区南4西4 第5グリーンビル1階

www.sushidokoroichii.com